全人代・全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は8日午後、北京で、マレーシアのウォン・フンメン（Wong　Foon　Meng） 上院議長と会談し、「中国はマレーシアとともに、経済、貿易、投資、金融、インフラなどの分野、特に大規模なプロジェクト実施で協力を強め、両国関係を推し進めていきたい」と述べました。

　呉邦国委員長は「マレーシアはASEAN（東南アジア諸国連合）の重要なメンバーである。中国とマレーシアの関係を拡大し深めていくことは、両国の国民はもちろん、中国とASEANとの協力の促進、この地域の平和、安定と繁栄にもプラスになる。中国はマレーシアとともに努力し、経済的補完性が強く、協力の基盤が良好だという双方の強みをより発揮させていきたい」と述べました。

　両国の議会交流について呉邦国委員長は、「両国関係の内容を充実させ、より強い活力を添えるため、新しい情勢を踏まえ、異なるレベルと形式による友好交流をより密接にし、多国間的機構における交流を強化していきたい」と語りました。

　これに対して、ウォン・フンメン上院議長は「マレーシアは中国全人代と密接に協力し、これまでの良好な協力を続けていきたい。そしてハイレベルの相互訪問を保ちながら、議員と全人代代表との交流を強化させ、ともに関心を寄せている問題について幅広く意見交換を行っていく。さらに、両国関係の発展のために、双方の経済、貿易、文化、観光などの分野での協力を推し進めていく」と述べました。（朱丹陽）