今日はスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムの第40回年次総会についてお伝えします。
世界経済フォーラムの40回目の年次総会は27日から5日間の日程で、スイス東部のダボスで開かれました。
会議では「世界の現状を改善する-再考・再設計・再建」がテーマとなっています。
初日の会議で、金融機関への規制をめぐり、議論が展開されました。
開幕式でシュワブ理事長は「金融危機から経済危機まで、今は省みる時期だ」と述べました。
アメリカのオバマ大統領は先週、大手金融機関への規制案を発表しました。
この金融規制案には、銀行業務を行う金融機関によるヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドへの投資、保有、出資と自己勘定取引を禁止し、預金以外の資産に上限を設け、市場シェアを制限するなどの内容が盛り込まれました。
フランスのサルコジ大統領は「金融機関による過度な投機で連鎖反応が起こった。しかし、政府支援を受けている金融機関の幹部は多額の高額報酬を得ている。これは不公平で受け入れられない」と指摘し、オバマ政権の規制案を支持しました。
中国人民銀行の朱民副総裁は「金融機関は野心的な利益目標を立てるべきではない。金融危機で大量の投機資金が新興市場から流出したが、景気回復で再流入した。金融投機は今後の市場安定を大きく脅かしている。危機から完全に脱出していないうち、人民元相場の安定は重要で、中国だけでなく、世界経済の安定にも有利だ」との見解を示しました。(ジョウ&吉野)
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