10月30日～11月17日にかけて、中国のイスラム教徒1万2700人がサウジアラビアのメッカに向けて巡礼の旅に出ます。規模としては、過去最高となります。

　中国イスラム教協会によりますと、巡礼者はチャーターした41機に分乗し、蘭州とウルムチ、昆明、銀川、北京の5都市からそれぞれ出発。12月3日から21日にかけて、それぞれ帰国の途に就きます。なお、巡礼団第１陣は30日午後、蘭州とウルムチからそれぞれ出発します。

　今年の巡礼者は国内27の省・直轄市・自治区から参加しており、ホイ族やウィグル族、カザフ族、ウズベク族などイスラム教を信じる10の少数民族が含まれています。なかでも、新疆の巡礼団は3000人を超え、最多となっています。

　新型インフルエンザが猛威を振るう中、巡礼が無事行われるよう、中国政府は巡礼者向けの無料予防接種を実施したほか、医療防疫専門家チームを同行させました。（翻訳：Yan）