中国赤十字総会と衛生省は、臓器移植の困難な状況を緩和するため、このほど、臓器の提供に関するシステムの構築に着手しました。まず上海、天津など10の省と市で、臓器提供について説明や動員を行い、臓器の割り当てを試験的に実施するということです。

　中国では現在、臓器移植手術で使われる臓器は、主に患者の家族や一般市民から提供されており、その数は極めて限られています。臓器移植を希望する患者は年間100万人から150万人もいるにもかかわらず、必要な臓器を受けられるのはわずか1％にしか過ぎないということです。(鵬)