マダガスカルのラベロマナナ大統領は17日、軍事執行委員会に大統領と首相の権力を移譲すると発表しました。しかし、軍事執行委員会はその後、権力を野党の指導者ラジョエリナ氏に引き渡しました。ラジョエリナ氏は、「国の大統領になった。2年内に総選挙を行う」と述べました。

　これに先立って、ラベロマナナ大統領は辞任し、権力を彼自身が任命した軍事執行委員会に移譲すると発表しました。しかし、野党や野党支持者の反対を招き、軍事執行委員会の責任者はその後権力をラジョエリナ氏に引き渡しました。

　マダガスカルの緊張している情勢に対して、国際社会は関係方面が必要な措置を講じて、危機を乗り越すよう呼びかけました。

　AU・アフリカ連合も議長声明を発表し、マダガスカルが憲法機関とAUの下でできるだけ早く国民投票を行い、現在の危機を解決するよう呼びかけました。（翻訳：玉華　チェック：吉田）