河北省石家荘市にある三鹿グループによりますと、24日にグループはすでに河北省中級裁判所から破産の清算申し込みを受理するという裁定書を受け取り、こうして破産発表後すべての処理が法的段階に入りました。
三鹿グループは乳牛の飼育、乳製品の加工と研究開発を一体にした大型企業グループで、三鹿マークの粉ミルクは14年間連続して全国のトップに立ち、中国のブランド資産評価センターの高い評定もあって、そのブランド価値は150億元ほどに達するといわれました。
しかし今年の3月以来、三鹿グループは、乳幼児がその商品である粉ミルクを飲んだ後、尿液が変色したり、尿液状態に異常がみられたという報告うけ、8月の初めの検査では、その粉ミルクのメラミン汚染という結果がでたものの、この事実を石家荘市政府機構に報告しませんでした。
また衛生省は9月に、「この間甘粛省などの地区の乳幼児に腎臓結石や尿路結石が多く見られたのは、三鹿のメラミン汚染の粉ミルクを飲んだことが原因だ」と発表したのです。統計によりますと、現在までに、三鹿の粉ミルクやほかのメラミン汚染粉ミルクによって泌尿器官に異常がでた乳幼児は合わせて29万人あまりです。(楊)