馬背上的法庭(2006)
日本語題:馬上の法廷
英語題:COURTHOUSE ON THE HORSEBACK
【キャスト】
李保田(リー・バオティアン)
生年月日:1946年11月28日
出身地:江蘇省
出身校:中央戯劇学院 監督専攻
李保田(リー・バオティアン)という俳優はまだ、日本の皆さんにはなじみがないと思いますけど、彼は、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の『揺阿揺,揺到外婆橋(上海ルージュ)』や『有話好好説(Keep cool』などの作品で主演を務めていたことがあります。張芸謀(チャン・イーモウ)ファンには、彼の顔がよくわかると思います。彼は、実力派というよりは、個性派の男優で、最近、テレビドラマが中心で、あまり映画に出ていなかったようですが、この『馬背上的法庭(馬上の裁判所)』で久々に映画に出演しました。昨年で還暦を迎えた李保田(リー・バオティアン)はこの作品で、ベテランとしての貫禄を見せてくれました。
【主な出演映画】
『闖江湖』(1984)
『流浪漢与天鵝(サスライとハクチョウ)』(1985)
『人鬼情』(1987)
『荒原殺手』(1988)
『菊豆』(1990)
『過年(お正月)』(1992)
『葛老爺子』(1993)
『中国人』(1993)
『鳳凰琴』(1994)
『揺阿揺,揺到外婆橋(上海ルージュ)』:1994
『有話好好説(Keep cool』:1997
『離婚了、就別来找我』(1997)
『馬背上的法庭(馬上の法廷)』(2006)
呂玉来
生年月日:1982年3月15日
出身地:四川省
出身校:中央戯劇学院文学学科
顧長衛監督の『孔雀』で一躍有名になった次男役の呂玉来。彼は、現在、人気若手の一人として、中国映画界で活躍しています。今回、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。
【主な出演映画】
『孔雀』(2005)
『馬背上的法庭』(2006)
【スタッフ】
監督:劉杰(リウ・ジエ)
まだ新人で、この『馬背上的法庭(馬上の裁判所)』も初監督作品です。実は、彼は、王小帥監督の『十七歳的単車(北京自転車)』で撮影を担当していました。カメラマン出身の監督です。
【ストーリー】
雲南の濾沽湖(ろここ)付近で、実際に行われている移動式裁判所を題材にした映画です。移動式裁判所はつまり馬上の裁判所です。
ベテラン裁判官の老馮、まもなく引退する老楊、そして、新人裁判官の阿洛の3人は、馬に荷物を積んで、山奥に住む少数民族の集落をまわって、そこの住民に法律援助を提供するという仕事を始めました。そして、ある集落に滞在していたとき、彼らの馬が何者かに奪われてしまうんです。
【レビュー】
やっぱり、世界でも好評の中国の社会派映画です。人情味あふれるような作品で、いろいろな裁判を通じて、雲南の山岳地帯にある少数民族の風習などもとてもリアルに描かれています。心にしみる作品だと思います。
(編集:ミン亦氷)
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