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承徳ー 避暑山荘
   2006-09-04 13:44:38    cri
 避暑山荘。これを聞いて皆さんは何を想像するのでしょうか?夏の暑さを避けて涼みに行く山荘でしょうか?その通りです。今回行った避暑山荘とは、世界遺産にも指定されている清代の皇帝の避暑地です。山一つ丸々含む、中国最大の宮廷建築です。康熙帝以降の清代の皇帝は夏の時期を紫禁城から離れてここで過ごしました。つまり夏の間、政治はここで行なわれたのです。そして清代後半には諸民族融和の場所となり(清朝の皇族自体は中国東北地方にルーツを持つ満州族であり、彼らは中国本土では中華王朝の皇帝、モンゴル地域ではモンゴルのハン、チベット地域ではラマの保護者という立場を取り、各民族の統合の上に君臨していた)、避暑山荘を中心に12のチベット仏教寺院を作り、これらを外八廟と呼びました。

 ここ、避暑というだけあり北京より気温は数度下がります。これはそんなところにまだまだ寒い時期に行ってしまった私の旅行記です。

 避暑山荘は北京からバスで数時間(3時間くらいだったような気がする)のところにある、河北省の承徳にあります。ここはかつて熱河省が存在した頃はその省都だった街であり、そのためイメージとしては「河北省」よりもむしろモンゴル方面に近いです。実際人口における少数民族の比率は高く、モンゴル・チベット・満洲などの少数民族が多く暮らしているそうです。

 避暑山荘はその名の通り夏がメインの観光地だが、話によると夏の避暑山荘は信じられないくらい混むのだということです。そのため混む前に!と思い、2月の後半のとある日に行くことにしました。北京では湖の氷も溶けて、ダウンを脱いでそろそろジージャンになろうとしていた頃でした。北京で授業を受けて軽く昼食を食べてから昼過ぎに出発します。東直門からバスに乗りました。もちろんぼろい小さなバスです。こんな時期に観光客がいる訳も無く、周りは出稼ぎ労働者のおじさんやおにいさんばかりでした。

 一応ダウンを着てきたのだが、バスは隙間風が入るのでとても寒いです。さすがにこの寒さはおかしいなと思ったところなんと雪が降り出しました。そうだよな、避暑だもんな、と1人で納得しながらバスは承徳に到着しました。雪も一旦やんでいました。いいですね。

 その日は着いたのが夕方だったので街をぶらぶらしながら食事するところを探しました。街一番の繁華街へ行きました。夏は屋台も沢山出るそうだが冬なのであまりそんなものはないでした。ぶらぶらして、するとまた雪がふりだしました。そのためデパートの前で滑って転んでしまいました。恥ずかしいですね。そして懲りずにアイスを食べながら再度ぶらぶらしました。

 それにしてもここは不思議な街です。決して大きな街ではないのだが、その中心部の大半を避暑山荘が占めています。そしてその周りにもチベット式寺院が点在しています。とても不思議な雰囲気漂う街です。

 夕食は結局避暑山荘附近の餃子屋で食べることにしました。その名も乾隆餃子館です。乾隆帝好きの私にはちょうど良い名前です。なかなか美味しい味です。そしてビール。旅先でのビールは格別でした。

 2日目、この日は朝から雪でした。それにも負けず避暑山荘へいきました。表紙に写真を載せたが、ここの入り口には康熙帝御筆の「避暑山荘」という字がかかっています。この写真を見たことある人も多いのではないでしょうか。ちなみに私は「○○御筆」というものが大好きです。皇帝陛下直筆の書という意味です。この街はこれが多くて私は大変満足しました。

 中へ入ると一面の銀世界でした。ここは皇帝は夏しかいなかったところです。そう考えるとここの銀世界は皇帝も見なかった風景ということになります。複雑な気持ちだがなんとなく嬉しいです。しかし冬で雪まで降ったため人間というものがもの凄く少ないでした。そして水という水は全て凍っています。

 ここは宮殿部分と山や森林の部分に分かれています。まずは宮殿部分へ行きました。康熙帝・乾隆帝の好きだった江南の風景を再現したところもあるが所詮銀世界です。なにもそんな気分にはならないでした。

 ここで私が一番見たかった建物、それは文津閣です。これは清代に編纂された歴史書『四庫全書』を保管していた建物です。ここでは紙幅の都合で詳しくは書かないので、四庫全書については

 http://www.karitsu.org/kogusho/e1_4kzs.htm

をご参照ください。

 歴史学を学ぶ身として、やはり四庫全書の保管場所は行っておきたいという気持ちがあるのです。ちなみに北京の景山の裏辺りに「文津路」という通りがあるが、これはそこにある国家図書館(旧北京図書館)に文津閣の四庫全書を保管していたことに由来するそうです。

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