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中日国交正常化45周年を迎えるにあたって中山大学 顧詩嘉

2017-10-11 17:18:48     cri    

 中日国交正常化45周年を迎えるにあたって、中日関係を改めて考える必要があると思う。一介の学生の身である私だが、望むべき中日関係をここに考える。

 古来、中日間の交流は多く行われ、東アジア文化圏の一部として互いに影響し、友好関係を築いた。しかし近代の戦争は昔の友好関係を破壊し、その時以来、両国の間に高い壁が立ちはだかるようになったと思う。1972年に中日関係は正常化し、のちの交流、貿易、文化の輸出入も始まってきた。その時からこの高い壁がどんどん消滅に向かってきたのだろう。

 現在、より多くの中国人が日本語を学んでいる。そして、より多くの日本人が中国語を勉強している。言葉は異国の文化を解く鍵であり、橋である。私は夏休みの時に日本人の人材派遣会社にアルバイトに行った。そこで、中国でこんなに多くの日本企業があるということを実感した。それと同時にこれらの日本企業が日本語を話せる中国人を求めたり、海外での就職を希望する日本人を募集したりと、両国での人材を募集していたことから、両国間の交流がますます活発化していくということがわかった。

 このアルバイトを経験する前は、私は未来の就職活動が心配でならなかった。日本語が話せることしかできない中国人は本当に社会に役に立つのかと迷っていた。たぶんこの心配は、将来中日関係がどうなるかわからない点に起因すると思われる。

 しかし、学校からみる社会は本当に狭かったということを感じた。人材派遣会社に勤めている間に、各業種の企業に触れ、またさまざまな日本人や中国人に触れる中で、まるで今の社会全体を見渡しているような気になり、中日間の交流が心配不要だと思うようになった。また、日本語が話せる中国人が各社で活躍していることから、未来の就職活動への不安がやや解消された。

 このアルバイトを通じて将来の中日関係を考えた。まず、頭に思い浮かぶキーワードは「平和」という単語だ。何事も「平和」の上に成立しているからである。昔の戦争で中日両国はそのことを痛感した。私の故郷は上海で、戦時期にも貿易が続けられていた。しかし、その時の貿易は貿易というより、資源の略奪、労働力の搾取とするのがよりふさわしいだろう。戦時期には上海で排外運動が続けられていた。だから、平和がないと、経済交流や政治交流は成り立たないと考えられる。

 そして、次に考えたキーワードは「競争」だ。競争は良い影響も悪い影響もある。しかし、私はこの言葉を選びたいと思う。競争は適当な距離感や、圧力を作り出す。今の国際社会は「完全」な友好や盟友は存在しないという考えから、競争は警戒心からお互いの促進力を生み出すと思われる。この競争の上に信頼関係を作り今後の交流ももっと活発化していくと思う。

 最後は「交流」ということを考えた。交流は一番簡単なことであり、一番難しいことでもある。力や立場が異なっている場合、相手の立場で考えることはあまりに難しいと考える人は少なくないだろう。とはいっても、交流は必要なものだと思う。相手はどう考えている、またなぜこう考えているかということが分かれば、理解しあうことは可能になる。

 理解しあえるならば、両国の間の壁が次第に消えていくだろう。

 以上が私の考えている中日間の未来である。

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