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中日国交正常化45 周年を迎え、私が望む中日関係 大連外国語大学 李国超

2017-10-11 17:16:01     cri    

 中日関係に関するニュースがテレビで流れると、「いや、それは偉い大人たちが考えるべきものだから」と思いながら、さっさとチャンネルを変える私。日本語を専攻している私たちはよく先生から「皆さんの専攻は日本語ですから、将来の中日友好のために努力してほしい」と言われますが、正直に言うと、学生である私に何ができるのかぜんぜん分かりませんでしたし、しようとも思いませんでした。そんな私でしたが、彼女と出会って変わりました。

 大学三年生の時、私は中日の学生交流イベントがきっかけで、日本人留学生の奈々さんと相互学習のペアになりました。奈々さんは日本の伝統文化や歴史について詳しく、色々と教えてくれました。性格が似ている私たちは次第に心が通じ合い、仲のいい友達になりました。冬至の日、「奈々さんに伝統的な中国北部の冬至を楽しんでもらいたい」と思った私は、白菜やお肉などを買って、奈々さんと一緒に水餃子を作りました。生地から餃子を作るのは大変でしたが、二人で頑張って作った水餃子は何よりもおいしかったです。奈々さんはパクパクと水餃子を食べながら、こう言いました。

 「私はね、もともと中国の印象はあまりよくなかったよ。両親や友達も私と同じで、留学先が中国に決まった時、皆が「えっ?」って顔したんだ。でも中国に来て、ありのままの中国を体験して、本当にいい国だなと思うようになったよ。日本に帰ったら、しっかり中国のことを伝えたいなあ。」

 奈々さんの話に私は感動しました。今までの私は、ただ日本語と日本のことを勉強しているだけで、「伝える」ことを意識していませんでした。奈々さんのように、自分の国のことを理解して相手に伝え、また相手の国のことを理解して周りの人々に伝える。この「理解する」ことと「伝える」ことこそ、私の役目だと分かりました。

 それ以来、私も日本人留学生に中国の書道を教えたり、故郷から持ってきたお土産をあげたり、中国の魅力を伝えるようになりました。更に、自分自身が勉強した知識や日本での研修経験などをもとに、周りの中国人にもありのままの日本を伝えようと意識しています。実際に日本にあまり良いイメージを持っていなかった祖母までも、日本に興味を持つようになりました。去年の秋、私は日本の富山テレビ主催の「富山への女子旅」という番組に参加しました。その番組を祖母に見せると、民宿のご主人が親切に接してくれる様子を見て、祖母は「へー、中国のおじいさんと同じだね。日本人って優しいね。」と感心した様子でした。その後、祖母の日本に対するイメージはだんだん変わり、日本のことを話す時も、興味を持って聞いてくれるようになりました。そのとき、自分自身の言動を通じて、周りの日本人と中国人が持つお互いの国に対する誤解を減らすことができると実感しました。

 私は両国の若者たちが中日関係の鍵を握っていると考えています。昨年の中日関係世論調査によると、日本人の中国に対する印象は「どちらかといえば良くない印象」を含め、「良くない」が91.6 %で、一昨年よりも悪化しました。しかし、日本人が中国に「良い印象」を持つ理由では、「留学生の交流などにより中国人の存在が身近になっているから」が46.3 %で最も高く、若者が中日友好に重要な役割を果たしていることがわかります。

 若者の「理解する力」、そして「伝える力」によって、強く結ばれる中日関係。これこそ中日国交正常化45 周年を迎え、私が望む中日関係です。平和を望んでいる中国と日本の若者たちが共に描く中日友好の未来図は、いつの日か必ず素晴らしいものになると私は信じています。

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