第7回 良い作品は風景の一人占めから
私の撮影はあくまで一人の世界だと思います。自分の撮ろうとする風景を独り占めしないと、良い作品が生まれない。だから、群らがって撮るということはしません。仮にほかの人をつれて行っても、何故これをとるのかと聞かれたりします。
自分が良いと思うことをほかの人も分かってくれるとは限りません。その良さは往々にして作品になってから初めて分かります。
撮ってみると、「やっぱり中国にはこんなに良い風景がまだ残っているのだ」ということにつながります。なくなる運命ですから、今のうちにつかまえたい。
子牛を交えた幸せな家族(2011年10月 湖南省邵陽)
川を跨いだ中国独特の古建築(2006年10月 江西省婺源)
夕日に映える一瞬、時は流れる(2011年10月 湖南省邵陽)