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申年

2016-01-15 18:19:06     cri    

ナビゲーター 黄競

 

 時が立つのは本当に早いもので、あっという間に新しい一年が始まりました。今年は申年。中国では猿は昔から吉祥と貴顕(めでたさと名声)を象徴しているため、申年は中国人に親しまれ、人気のある干支です。今回の中国メロディーは申年の主役・猿にまつわる音楽をご紹介しましょう。

最も有名な猿~孫悟空

 猿は大変利口な霊長類で、その活発で頭がいい特徴は世界の多くの人が知るところです。中国人にとって最も有名な猿といえば、やはり古典小説「西遊記」の主人公・石猿の孫悟空でしょう。彼は変化の術と觔斗雲(きんとうん)の術を修得して天界を騒がせる英雄として描かれています。

 1961年、アニメ映画「大鬧天宮(大暴れ孫悟空)」の上映によって、孫悟空ブームが世界規模で巻き起こりました。映画の中で孫悟空が「天にひとしい聖人」という意味の斉天大聖を自称したことで、天帝は烈火のごとく怒り、天兵10万人を派遣して包囲しました。しかし、彼はこれに屈することなく、72の変化の術で天帝の使い「二郎真君」と死闘を繰り広げます。その戦いの様子は私が子供のとき、何度見ても飽きないほどの印象深いシーンでした。

 また、孫悟空は「西遊記」の核となる人物で「三度白骨の精を打つ」、「火焔山をこえて」、「盤糸洞」など作中の有名な物語の中でも大活躍します。もし孫悟空がいなければ、玄奘三蔵は道中に起こる81の困難を克服し、天竺に経文を取ることができず、妖怪たちに食われてしまったでしょう。

中国人の心の中の英雄~孫悟空

 

 今、アニメ映画「大鬧天宮(大暴れ孫悟空)」やテレビドラマ「西遊記」などは息子が最も好きな映画作品となり、孫悟空は多くの中国人の心の中の英雄として世代を超えて、私や息子を含めて多くのひとたちに親しまれています。

番組の中でお送りした曲

 1曲目~ 大鬧天宮(大暴れ孫悟空)

 「大鬧天宮(大暴れ孫悟空)」のテーマ曲です。京劇のメロディーをモチーフにした音楽から、孫悟空の勇ましい英雄のイメージを感じられるのではないでしょうか。

 2曲目~ 敢問路在何方(道はどこにあるか?)

 それでは、続いてお送りするのは1985年のテレビドラマ「西遊記」の主題歌です。

 歌詞

 君が荷を担ぎ、僕が曳く

 日の出を迎え、夕焼けを見送る

 でこぼこ道を踏み鳴らせば、道になる

 妖怪と闘った後に、また出発

 3曲目~ 女児国(女の国)

 この歌は1985年のテレビドラマ「西遊記」の挿入歌「女児国」です。

 玄奘三蔵が孫悟空、猪八戒、沙悟浄の三人と天竺へ経文を取りに行く道中、女だけの国、西梁女児国までやって来ます。国の女王は三蔵法師を見染め、結婚したいと持ちかけますが、断わられてしまいます。この曲は、名残惜しく感じる女王と三蔵法師の別れのシーンの歌です。

 歌詞

 蝶々たちが花の間を飛び

 オシドリたちがつがいで連れ添う

 私は可愛い? あなたに聞いてみたい

 あなたと一緒にいる時間がいつまでもつづくことが私の願い

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