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紫金草に託された平和への思い~作詞家・大門高子さんに聞く

2017-12-12 19:22:51     cri    

 聞き手:王小燕

 「南京大虐殺から80年」にちなんでのスペシャル企画、1時間目に引き続いてお送りするロングインタビューです。合唱朗読構成「紫金草物語」の作詞者で、絵本「むらさき花だいこん」の作者である大門高子さんにお話を伺います。

 紫金草合唱団は、「紫金草物語」を歌うことで、南京大虐殺の史実と向き合い、「不忘歴史、面向未来」を訴えている民間団体です。1998年の日本での初演に続いて、2001年、大門さんは団員200人を率いて南京を訪問しました。大虐殺記念館で献花し、鎮魂歌をささげ、また、南京の地元の芸術団体と共演する形で、大虐殺生存者を含めて、南京市民の前で全曲を歌うことができました。

 その後、16年にわたり、大門さんと紫金草合唱団の団員たちは日本国内での活動だけではなく、毎年のように南京や中国その他の都市を訪れて、歌い続けてきました。


2017年4月、紫金草合唱団第12回南京・泰州公演の様子

 20年にわたる地道な取り組みをしてきた成果が実り、今、「紫金草」という言葉は南京を中国語として定着し、南京では「紫金草」が平和のシンボルとして様々な記念場面に使われるようになっています。

 大門さんは、どのようにしてこの紫色の花に出会い、その背後にある物語をどのようにして掘り出し、また、それをどのような思いで作品に作ったのでしょうか。被害と加害の歴史がオーバーラップしている複雑な戦争認識がある中で、今回は日本人の加害の歴史に勇気をもって、向き合おうと努力してきた方たちの物語です。ぜひお聞きください。

 【プロフィール】

 大門高子(おおかど たかこ)さん

  1945年年生まれ。

 生後10日で米軍の爆撃を浴びて、火の中を母に抱かれて逃げ回って助かりました。大人になり小学校教師になりましたが、教え子を再び戦場に送るなという精神を大事にした平和教育と文化活動の取り組みに力を入れた教育をしました。

 実践の中で被害の前に加害の事実があったことを考えるようになり、そんな時に紫金草の新聞記事を目にしました。諸葛菜、花だいこんなどと呼ばれるこの花が南京から持ち帰った花だと知りました。その後、早めに退職し20年ほど取材した後、組曲「紫金草物語」と絵本「むらさき花だいこん」を出版。1998年から、合唱団をたち上げ演奏活動を通した日中友好運動に取り組んでいます。国内での演奏活動と南京、北京、上海、台北など12回の海外公演にも取り組んできました。これまでの500曲の作詞を手掛けてきました。

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