聞き手:王小燕
20160712-2.mp3
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今から60年前の夏。1956年7月10日、東京の歌舞伎座で梅蘭芳が率いる中国京劇団による最終公演が終わり、会場には万雷の拍手が鳴り響きました。
新中国と日本はまだ国交正常化が実現していなかった時代でした。前年の市川猿之助が率いる大歌舞伎の中国公演への返礼に、朝日新聞社を始め、日本の民間の有志たちが力を尽くし実現した訪日でした。
団員は総勢86人。団長は梅蘭芳で、副団長は劇作家で、日本留学歴のある欧陽予倩。5月16日から5陣に分かれて、香港経由で日本に入り、7月16日の帰国まで2ヶ月余り滞在。東京、福岡、八幡、名古屋、京都、大阪などを回り、最後は歌舞伎座でお別れの公演を行う。
今回のゲストは60年余り前の大歌舞伎訪中公演と京劇訪日公演の両方で、舞台スタッフを務めていた稲垣喬方さん(85歳)です。60年間、当時の感動を胸に北京や中国のことを思い続けてきました。そして、当時の様子を記録した写真、新聞記事の切り抜き、往来書簡、パンフレットなどの資料数百点をずっと保管してきました。
一体にどのようなことに感動し、どのような思いを後世に伝えようとしているのか。
中日交流史に貴重な1ページを書き残した出来事を現場で体験した生き証人のお話をぜひお聞きください。
★稲垣さんの保管した資料で振り返る【1955年・大歌舞伎中国公演】
★稲垣さんの保管した資料で振り返る【1956年・京劇日本公演】
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