黄子韜（ホアン・ズータオ）は1993年5月2日の中国山東省青島市生まれ。「タオ」の愛称で親しまれ、呉亦凡（クリス・ウー）と鹿晗（ルハン）に続き、韓流グループ・EXOから脱退した中国人メンバーとして知られています。

　タオは2010年にMBCのオーディションに参加し、韓国のSMエンターテインメントにスカウトされて同社の練習生に。2011年12月27日に、5歳から習得していた武術のパフォーマンスを披露する映像を初公開しました。2012年4月8日にEXOのメンバーとして正式に歌手デビュー。同年12月29日に、同じく韓国で活動していた中国人アーティスト、ビクトリア＝宋茜（ソン・チェン）とコンビを組んで韓国年末の恒例番組「SBS歌謡大祭典」に初登場しました。

　2013年1月28日、MBCの新春スペシャル「アイドル運動会」の収録に参加し、走り高跳びの種目でただ一人、背面跳びをした選手として見事銀メダルを獲得したエピソードもあります。また、テレビ番組で、ヌンチャクや高飛び込みなどさまざまなことにチャレンジし、歌手以外の才能を見せつけています。

　2014年3月21日にソウル・ファッションウィークにゲストとして出演。同年5月23日には、EXO初のソウル公演を敢行しました。

　2015年4月にEXOからの脱退を発表後、6月11日には自身のレーベルを立ち上げ、7月23日には、ソロとして初のミニアルバム『T.A.O』を、8月19日には、ミニアルバム第2弾『Z.TAO』を連発。同23日には、北京で初のミニコンサートを開催し、収益をチャリティーとして寄付したということです。

　2016年にタオは遂に銀幕デビュー。日本の推理小説家・島田荘司の同名小説を原案に制作された青春ミステリー『夏天十九歳的肖像（夏、19歳の肖像）』で映画初主演を果たしました。中国南部の海沿いの町を舞台に、タオ演じる19歳の青年が偶然出会った少女に思いを寄せるひと夏の恋とミステリーを描いたもので、バイクでの疾走シーンなど難易度の高い撮影にタオはスタントを立てずに挑戦しています。また、共演者で全く映画経験のない新人女優、楊采鈺（ヤン・ツァイユー）に演技指導をした暖かな一幕も取り上げられ、ファンの間で話題となっています。この作品は今年10月に公開される予定です。

　一方、歌手として初のフルアルバム『The Road』もリリースとなりました。タイトル通り、これまでの道のりを振り返りながら新たなスタートを切ろうという、新生ファーストアルバムにふさわしい作品です。「See You Again」で世界的大ヒットを飛ばした米の人気ラッパー、ウィズ・カリファを迎えた英語シングル「Hello，Hello」を含む全18曲が収録された、ファンも大満足のアイテムになっています。今年も最後まで、タオの活躍から目が離せません。