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衣服に込められた思い出を求めて

2016-09-14 19:47:20     cri    

~中国人ファッションデザイナー・馬可(マー・クー)~

 中国のファッションブランド「無用」の創始者でファッションデザイナーの馬可(マー・クー)氏が、思い入れのある古着とそれにまつわるエピソードなどを募集するイベント「尋衣問道」を実施しました。8月8日から9月15日まで応募を受け付け、10月末には北京で大型展示会を行う予定です。このイベントは「家族の過去と今をつなぐ絆として、代々伝わる古い服を思い出す人も多い。誰にでも、そんな思い出深い一枚があるのではないか」という馬可氏の思いから企画されたもので、中華網(www.china.com)と中国の雑誌『中国国家地理』との共同主催で行われています。募集の締め切りに合わせて、馬可氏が北京を訪れ、第二外国語大学での交流会や、著名学者・梁文道との対談会など一連のイベントに臨みました。


著名学者・梁文道氏との対談会

 馬可(マー・クー)とは

 1971年中国吉林省長春市生まれの女性デザイナー。1994年、弱冠23歳で作品『秦俑』により第2回「ブラザーカップ」中国国際若手デザイナーコンクールの金賞を受賞。その後、1995年に初めて行われた「中国ファッションデザイナー・ベストテン」に入賞。2006年、珠海に個人アトリエ「無用」を創設。2007年、パリコレに初登場し、「無用之土地」シリーズを発表。その作品が、映画監督の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)の目に留まり、賈樟柯監督が彼女とその作品を題材にしたドキュメンタリー映画『無用』を制作する。同作品は同年のベネチア国際映画祭で見事最優秀ドキュメンタリー作品賞を受賞した。2008年には、中国人デザイナーとして初めて「パリ・オートクチュール・コレクション」に参加し、「奢侈的清貧(贅沢な清貧)」シリーズを発表。また同年、第11回「The Prince Claus Awards」への入賞や英国国際年度デザイナー大賞へのノミネートを果たす。2009年、香港にて「世界優秀中国人デザイナー」、2010年には「2010世界青年リーダー」に選ばれたほか、同2010年には、「無用之土地」シリーズがオランダ・ハーグの博物館で行われた「高級ファッション歴史回顧展」に、2011年には、「奢侈的清貧(贅沢な清貧)」シリーズがオランダ・ロッテルダムの展示会「daring design」に出展された。

 2013年には、習近平国家主席の夫人、彭麗媛氏に自ら手がけた高級既製服を提供したことで、大きな注目を浴びる。翌2014年に北京に常設展示ルーム「無用生活空間」を設立。彼女がデザインする衣服は、厳選した生地から縫製、染色の工程にまでエコの理念を浸透させており、国際的な好評を博している。

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