北京
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スイスの現地時間14日、77カ国グループが議長国のオンライン引継ぎ式典を開催しました。2021年の議長国であるギニアと2022年の議長国であるパキスタンの両国の外相、国連のグテーレス事務総長、第76回国連総会のシャヒド議長がそれぞれあいさつし、77カ国グループの代表国が出席しました。中国国連常駐代表の張軍氏(写真)も引き継ぎ式典に出席し、発言しました。
張代表は、「世界の新型コロナウイルスの感染状況が一進一退する中、世界経済の回復は足踏みしている。発展途上国における持続可能な開発のための2030アジェンダの実行は厳しい試練にさらされている」と述べたうえで、「現在の情勢の下で、『77カ国グループと中国』の役割はより重要なものになっている。心を一つにして、連携自強、共同発展という目標に向かって勇敢に前進すべきだ」と呼びかけました。
張代表はまた、中国が引き続き多くの発展途上国と感染症対策協力を展開していく考えを示しました。張代表によりますと、中国は2021年において、120以上の国と国際機関に20億回分あまりのワクチンを提供し、外国にもっとも多くのワクチンを提供した国となっています。また、向こう3年間、中国はさらに30億ドルを提供し、発展途上国のコロナ後の立て直しと発展を支援していくということです。
77カ国グループは1964年に設立され、国際経済分野で発展途上国の団結と協力を強化し、国際経済新秩序の構築を推進し、発展途上国の経済社会発展プロセスを推進することを目的としていて、2021年7月現在の参加国は134カ国となっています。
中国は77カ国グループの参加国ではありませんが、正義を求めるその主張と合理的要求を一貫して支持し、同グループと良好な協力関係を保っています。1991年、国連環境開発会議(UNCED)の準備会議で、中国は同グループとともに、「77カ国グループと中国」の形で初めて立場文書を共に提出しました。この協力モデルはその後、次第に経済、社会、国連財政・予算など多くの分野に拡大しています。(Yan、CK)