村民を率いた起業で発展を図る七一勲章の受勲者―バイバイティ・ガン・ウーバイ

　バイバイティ・ガン・ウーバイさんは新疆グルジャ生まれのウイグル族で、1973年7月、中国共産党に加入しました。バイバイティ・ガンさんはテロ勢力、分裂勢力、宗教過激勢力といった「三つの勢力」と断固として戦う模範者で、党支部の整備や党員教育に力を入れ、新疆グルジャ県オンヤル郷ブリカイ村の党支部書記を30年あまり務めていましたが、村ではテロ事件が一つも発生したことはありませんでした。民族団結活動を積極的に展開し、民族団結と進歩のために卓越した貢献をしてきました。

　バイバイティ・ガンさんは幼い頃に父を亡くし、党と政府の支援のもと、学校に通いました。高校卒業後は村に戻り、農業を営みました。勤勉で堅実だったことから、1973年7月に中国共産党に入党しました。1981年、29歳のバイバイティ・ガンさんは村の党支部書記に任命されました。村は当時、およそ3700人余りが生活していましたが、生活用水は3キロ離れたところに行って運ばなければなりませんでした。

　バイバイティ・ガンさんは村民の飲用水問題で心を砕いていました。1994年、井戸を掘るため、みんなを集めて会議を開きました。井戸は100メートルの深さまで掘らなければなりません。また、当時、その費用は10万元が必要でした。一部の村人は無駄だと同意しませんでした。しかし、ある村人は「掘りましょう。本当に水が出ないなら、あきらめよう」と支持してくれました。そして、井戸を掘り始めることとなりました。バイバイティ・ガンさんはずっと現場で様子を見守っていました。25m、50m、70mと掘り進め、そして、105m、清らかな泉が噴き出してきました。しかし、井戸一つでは村全体の需要を十分に満たすことはできません。その後、グルジャ県は農村の通水プロジェクトを実施し、村民たちはやっと清潔な水道水を使えるようになりました。

　2006年、村民の期待の中でバイバイティ・ガンさんは再び党支部書記に任命され、2018年に退職するまで12年間務めました。バイバイティ・ガンさんは各村民の家を訪問した際に、指導層が団結せず、一部の幹部は腐敗し、畑を安値で請け負って利益を得ているといった問題を発見しました。そして、彼はこうした問題を徹底的に調査するため、調査チームを設立しました。一つは帳簿調査、一つは土地調査を行い、村民代表に監督を依頼しました。最終的には、問題を徹底的に洗い出すことができ、一部の幹部の汚職問題について、法に基づいて司法機関に引き渡し、処理させました。その結果、村におけるもめごとや対立は急速に減ることとなりました。その後、バイバイティ・ガンさんは、村民を率いて起業と発展のために先頭に立って皆をリードしてきました。

　1994年に入党した馬玉林さんは、村では養鶏に従事しています。馬さんは、バイバイティ・ガンさんの励ましと助けを忘れることはできません。2011年、バイバイティ・ガンさんは養殖規模を拡大して、機械化養殖を行うよう提案した上、馬さんを連れて博楽市を視察しました。それ以降、馬さんの養鶏場の養殖規模は30万羽に達し、2020年の生産額は1300万元、利益は80万元を実現して、村人30人の雇用問題を解決しました。今、村全体の養鶏規模は50万羽を超え、村民増収の重要産業になっています。