北京
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中国中部、湖南省邵陽市の農家、廖振飛さん(40)が最近、中国で話題になっています。2005年の血液検査で自身の血液型がRh陰性(希少なことから中国では「パンダ血」と呼ばれる)であることを知り、2007年からこれまでに71回献血しており、献血の量は累計で2万7600ミリリットルに上っています。1年に最多で19回献血したこともあるということです。
献血中の廖振飛さん
廖さんは毎回、住んでいる村からバイクとバスを使って邵陽市にある血液センターに行っています。血液センターでは個人情報の登録から血液検査、献血までの全過程が2時間くらいかかります。そのため、外がまだ暗い朝方に出発し、家に帰って来る頃には夜になっていることもあります。廖さんは、自分の血液が中国で珍しいRh陰性の人の命を救えると思うと苦にならないと話しています。
廖さんがよく献血に行っているのを見て、家族は健康に支障があるのではと心配していましたが、廖さんは「やり過ぎでない限り大丈夫だ」と科学知識を教えて安心させました。また、廖さんを見習って、その家族や友人も献血を始めました。
Rh陰性の血液が必要だという情報をボランティア組織などを通して聞くと、廖さんは体の状況が許す限り、駆け付けます。中国で多くの人を感動させた廖さんですが、「自分がやるべきことをやっただけだ。体が許す限り、献血をしていきたい」と話しています。
廖さんのことが最近、中国のネット上で話題になり、ネットユーザーたちから「ぜひお体を大切にしてください。心の美しい人がいつまでも元気でいられるように!」などのコメントが寄せられています。(鵬、浅野)