北京
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第43回カイロ国際映画祭が26日開幕し、多くの優秀な映画作品が上映されます。中国の映画もカイロ国際映画祭で受賞したことがあります。
◎『追憶の上海』
1998年の第22回カイロ国際映画祭では、中国映画「追憶の上海(原題:紅色恋人/英語題名:A TIME TO REMEMBER)」が「シルバーピラミッド賞」を受賞し、同映画のヒロイン梅婷(メイ・ティン)が「最優秀女優賞」に輝きました。
映画は1930年代の上海租界を舞台に、アメリカ人の視点から、靳和秋を代表とする共産党員が新中国誕生のために燃えていたストーリーを描きました。
◎『一声嘆息』
2000年の第24回カイロ国際映画祭では、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の作品『一声嘆息』が映画祭最高の名誉である最優秀作品賞を含む5部門で受賞しました。主演の張国立(チャン・グオリー)と徐帆(シュイ・ファン)は素晴らしい演技で最優秀主演男優賞と主演女優賞を受賞。脚本家の王朔(ワン・シュオ)は最優秀脚本賞を受賞しました。
『一声嘆息』は実生活を題材にした映画です。妻帯者であるテレビ脚本家が、家庭と不倫相手との間でどのように取捨選択していくかを描いています。
◎『父親』
2003年の第27回カイロ国際映画祭では、中国映画『父親』が二つの賞を受賞。監督を務めた若手、梁山(チャン・シャン)が最優秀監督賞を、主演俳優の宋国鋒(ソン・グオフォン)が最優秀男優賞を受賞しました。
1996年、重工業を基幹産業としていた中国東北部のある工業都市では、熾烈(しれつ)な市場競争により、労働模範に選ばれた男性の3人の子供と多くの労働者が一時帰休を余儀なくされました。
映画は、典型的な中国の父親の姿を見せてくれました。頼りがいがあり、深い父親の愛が伝わっています。
◎『芳香之旅(芳香の旅)』
2006年第30回カイロ国際映画祭では、中国映画『芳香之旅(芳香の旅)』が国際コンペティション部門の最優秀賞である「ゴールデン・ピラミッド賞」など3つの賞を受賞しました。
映画の主演女優の張静初(チャン・ジンチュー)と主演俳優の范偉(ファン・ウェイ)はそれぞれ「最優秀女優賞」と「特別賞」を受賞しました。
中国の章家瑞(ジアン・ジアルイ)監督のこの作品は、1960年代の中国南西部部の雲南省の小さな街を舞台にした恋愛物語です。普通の中国人の40年にわたる感情の軌跡が、人々を深く感動させる物語です。
第30回カイロ国際映画祭の審査委員長を務めたアルゼンチンのルイス・プエンソ監督は閉幕後に、中国国営の新華社記者に、「『芳香の旅』はすばらしい作品だ。感動的な物語、真実の歴史、美しい風景が審査員と観衆の心を揺り動かしたことで受賞した。審査員は皆、この作品が好きだ」と話しました。
◎『第四面墻』
2019年第41回カイロ国際映画祭では、中国映画『第四面墻』が最優秀新作賞を受賞しました。
この映画は無口なシカの飼育員が、パラレルワールドにもう一人の自分がいることを知ったことで、20年前の傷跡を明かすことも厭わずに人生の可能性を求めたのですが、結局は虚と実の世界に迷い込む物語です。