北京
PM2.577
23/19
ケニア、ナイジェリア、セネガルを歴訪したブリンケン米国務長官について、外部では、同氏がプライドを捨てたかのようで、前任者のようにアフリカ諸国にどちら側につくか迫ることもない一方で、相変わらず中国の「外交空間」を圧迫するために中国とアフリカの間にくさびを打ち込もうとしていることが注目されている。
朋友相交わるは誠をもって貴しとなす。米国の対アフリカ支援は長い間、口先だけで実行しないか、または政治的条件を設けるかのどちらかで、米国はアフリカの発展を本当に気にかけたこともなく、アフリカを地政学ゲームのツールとみなしてきた。
それに対して中国は、アフリカという友人に対して常に誠をもって接し、「言は必ず信あり、行いは必ず果たす」を貫いている。ジンバブエの大手テレビ局は先ごろ、ドキュメンタリー番組を制作した。中国のワクチン支援の下で、同国の観光都市ビクトリア・フォールズでは、住民と観光客の感染者が少なく、死者はゼロで、観光業界が活気を取り戻し、経済が回復を遂げる様子を記録したものだ。ジンバブエで接種された新型コロナウイルスワクチンの95%以上が中国からもたらされている。
それだけではない。中国は12年連続でアフリカ最大の貿易相手国の地位を保っている。中国・アフリカ協力フォーラムの設立以来、中国とアフリカの貿易額は21倍になり、中国の対アフリカ直接投資額は101倍になった。中国企業がアフリカのために新設または高度化させた鉄道は1万キロメートルを超え、道路は10万キロメートルに迫り、生み出した雇用は累計450万を超えた。中国は、これら全てを、アフリカの人々の幸福を高めるために始めたのであり、その上、いかなる政治的条件も設けていない。
アフリカ各国の世論調査を行うアフロバロメーターの最近の報告書によると、中国はアフリカでの影響力がトップで、回答者の63%が自国の政治と経済に対する中国の影響力を「とても」または「やや」肯定的に見ている。アフリカが求めているのは打算ではなく誠意だ。南アフリカの専門家、エリック・オランダー氏は、「中国とあれこれ比べると、米国政府にとってこのゲームは失敗する運命にある。米国の高官が真剣に接してもらうことを望むなら、その注意力を、アフリカにおける中国の存在から、アフリカ大陸に対する自らの前向きな議題に移す必要がある」と述べている。米国はこうした忠告に耳を傾けるべきだ。(CRI論説員)