【観察眼】米日豪印エスカレートも、中国の発展に影響及ぼさず

2021-09-16 20:57  CRI

【観察眼】米日豪印エスカレートも、中国の発展に影響及ぼさず

 バイデン米大統領は来週、ホワイトハウスで米国、日本、オーストラリア、インドの首脳4か国の協力枠組み「クアッド」の会議を共同主催し、アジア・太平洋地域における中国の影響力への対抗措置などの問題を協議する。これら4カ国の国内経済はかなりの打撃を受け、新型コロナ感染拡大を抑制できない状況にもかかわらず、中国に矛先を向けようとしていることには疑問を呈したい。

 外交部の趙立堅報道官は、「中国は地域協力メカニズムが平和と発展の時代の流れに順応すべきだと一貫して考えており、それらの国は時代遅れの思考と狭あいな地政学の概念を捨て、中国の発展を正しく理解し、域内の平和と安定の確固たる擁護者としての役割を果たすべきだ」と主張しました。

 注目すべきなのは、バイデン氏が3月、日米豪印首脳テレビ会議の際、米国のワクチンを各国に輸出すると示し、新型コロナ禍における中国の世界への影響力を弱めようとしたことだ。その後、インドでの感染が急激に拡大し、米国は国内の感染状況を顧みる暇もなく、バイデン氏のこの計画は崩れた。

 中国共産党創立100周年を祝う大会で、習近平主席は「中国共産党は引き続き平和を愛するすべての国・人民と共に、平和・発展・公平・正義・民主・自由という全人類共通の価値を発揚し、協力と対抗しないこと、開放と閉鎖しないこと、互恵ウィンウィンとゼロサムゲームの放棄を堅持し、覇権主義と強権政治に反対する」と表明した。このような責任ある立場は中国が自国の新たな発展を通して、世界にチャンスを提供したいと考えていることを十分に示している。

 発展とチャンスは人類社会の永遠のテーマであり、生存と希望を託している。発展権は剥奪することのできない人権であり、中国は世界最大の発展途上国として、同様に自身を発展させる権利を有しており、いかなる国も中国の発展権を剥奪する権利はない。

 王毅国務委員兼外交部長はこれまで、「中国の発展には強大な内生的原動力があり、これは歴史の必然の流れに則っている。シンガポールを含む多くの国と同じように、米国側が今日の中国を客観的かつ理性的に見て、中国との互恵協力のチャンスを探ることを希望する」と表明している。中国と米国は世界最大の経済体として、世界経済への影響力は強く、牽引作用がある。米国はひたすら自らの「優位性」を求めながら、グローバルな大局観を無視し、未熟な動きをしている。中米協力は、両国に利益をもたらし、世界に利益をもたらすはずである。米国は自国の状態を調整し、理性的に中国の発展を見守り、中国人民の発展の権利を尊重し、中米関係の健全で安定した発展のために、建設的な役割を果たすべきである。

 すでに21世紀に入り久しく、この歴史の新たな起点において、世界各国の利益は調整され、国際構造もすでに再構築されている。この重要な時期に、覇権主義と強権政治が主導する「グローバル統治」システムは、「共に協議し、共に建設し、共に分かち合う」グローバルガバナンス理念に取って代わられるべきだ。人類運命共同体を共に建設し、国際政治経済秩序をより公正で、合理的な方向に発展させることは、大勢の赴くところであり、人々の願いでもある。歴史の法則と現実はこの決断の正しさを実証するだろう!(CRI日本語部論説員)

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王帅