北京
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中国共産党創立100周年を迎えるに当たり、中国共産党中央委員会は党内の最高栄誉である「七一勲章」の初めての授与式を6月29日、人民大会堂で行いました。式典では習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席が「七一勲章」を自ら手渡し、重要演説を発表しました。
習総書記は演説の中で、「『七一勲章』が授与されたのはいずれも人民の一人で、人民に根を下ろし、本業に立脚し、地道に捧げてきた平凡な英雄だ」と述べました。
「七一勲章」は中国共産党内の最高栄誉で、今年初めて授与され、合わせて29人が表彰されました。授与されたのは、元兵士や模範労働者、改革の先駆者、科学者、研究者、環境保護活動家、外交官など各分野・各業種の人々で、その年齢は、中国の革命、建設、改革開放の各時期に分布していますが、全員に共通するのは、中国共産党員の精神資質である信念の堅持、主旨の実践、献身的な努力、誠実な奉仕です。
「初心を保ち、使命を胸に刻む」―共産党創立100周年シリーズ番組、今月から「七一勲章」の受勲者についてお送りしていきます。1回目の今日は40年間雲南省の貧困地区の教育に心血を注いできた張桂梅さんについて、お伝えします。担当は劉非です。
張桂梅さんは1957年6月黒竜江省ボタン江市のある満族の農家に生まれ、小さい頃に母親が亡くなりました。十歳の時に、お姉さんの仕事の関係で、雲南省中甸県、今のシャングリラ市に移住しました。1975年12月に就職し、1998年4月中国共産党に加入しました。今は雲南省にある麗江華坪女子高等学校の校長を努めています。
1996年8月にご主人が亡くなったことで、張さんは雲南省の大理から麗江の山奥に引っ越してきました。最初は、ご主人が亡くなった悲しみを忘れようとするため、ここに引っ越しましたが、山間部の子供たちが学習にとても渇望している様子を見て、山奥でもしっかりと残さなければならないと、どうしても気が済まなくなりました。そして、山奥に残り、教鞭をとるようになりました。生徒たちの学習や生活条件を改善するために、自分の生活費を極力抑え、毎日の生活費を3元、日本円にして80円を超えないようにしました。節約されたお金は全部生徒たちのために使われました。また、教え子を経済的な理由で学校を中退させないようにするため、40万元、日本円にしておよそ800万円を寄付したこともあります。2006年に雲南省政府から日本円にして、およそ600万円に相当する30万元の奨励金を受け取り、その全額を山間部にある小学校の校舎修築のために寄付しました。そして、2001年からボランティアとして麗江市華坪県「児童の家」の院長として活動を展開し、54人の孤児の母親になりました。彼女は自身の健康を顧みず、すべての精力を教育に注ぎ込みました。ある時には生徒たちを高校入試の試験会場まで見送った後、ようやく病院へ行って、腫瘍切除の手術を受けたことさえあります。2007年、張さんは第17回党大会の全国代表に選ばれました。会議開催期間中、彼女は代表たちに長年の夢を語り、社会から大きな反響を呼びました。その夢とは、学費が免除された女子高を作ることです。そして、2008年、麗江華坪女子高等学校が創設されました。これは中国全国で唯一の学費が免除される女子高です。募集対象は全て家庭経済が困難な女子学生です。この学校が創設されてからの12年間で、1645人の女子学生がここから大学まで進学し、今は各業界で活躍しています。卒業生たちは、張桂梅さんのことを「張母さん」と呼んで慕っています。40年間、雲南省の貧困地区の教育に心血を注いできた張さんのことについて、習近平総書記の夫人である彭麗媛女史は、「彼女は希望に満ちた光のように、夢を追う女子学生たちの人生を照らした」と高く評価しました。
「初心を保ち、使命を胸に刻む」―共産党創立100周年シリーズ番組、1回目の今日は40年間、雲南省の貧困地区の教育に心血を注いできた張桂梅さんについて、お伝えしました。今週のお相手は私、劉非でした。