北京
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中国共産党第19期中央委員会第1回全体会議が2017年10月18日から24日にかけて北京で行われました。この会議では、習近平、李克強、栗戦書、汪洋、王滬寧、趙楽際、韓正が中央政治局常務委員に選出されました。
習総書記は党大会の開幕式で行った報告の中で、一期目の任期中に達成した成果として、中高速の成長維持や世界第2位の経済大国化、改革の全面的深化、民生改善や環境保護などを挙げました。
また、党大会では、「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」が今後の中国共産党の指導方針として党規約に書き込まれました。
今回の党大会の報告における最大の注目点は「長年の努力を経て、中国の特色ある社会主義が新時代に入った」と宣言したことです。
そして、報告のもう一つの注目点は、「新時代」を迎えた中国の発展の今後の方向性が「強国」への成長であると強調されたことです。この「新時代の中国の特色ある社会主義思想」の中で習総書記は、「社会主義現代化の実現と中華民族の偉大な復興という任務を実現し、中国の新中国成立100周年を迎える21世紀半ばまでに中国を『豊かで強く、民主的、文明的で、調和がとれ、美しい社会主義現代化強国』にする」との目標を掲げました。
習総書記は第19回党大会報告で、「中国の特色ある社会主義は新時代に入り、中国の主な社会的矛盾は人民の日に日に増大する素晴らしい生活への需要と、不均衡で不十分な発展との間にある矛盾へとすでに変化している」と強調しました。それと同時に、「中国社会の主な矛盾の変化が、中国の社会主義の置かれる歴史的段階に対する私たちの判断を変えることはない。私たちが今も長期間にわたって社会主義の初級段階にあるという基本的国情に変わりはなく、世界最大の発展途上国という中国の国際的地位に変わりはない」と指摘しました。
「1つの変化と2つの不変」は、中国が世界の大国から世界の強国へと変わるうえでの国情の基礎になっています。中国は社会の主な矛盾に変化が生じたからこそ、質の高い発展、革新的発展へと方向を変え、人民の多様なニーズを満たし、全面的現代化の実現を促進しています。依然として社会主義の初級段階にあるからこそ、中国の発展は世界に多大なチャンスをもたらし、総合国力と国際的影響力の持続的高まりを実現することができます。また、依然として世界最大の発展途上国であるからこそ、途上国との団結・協力を強化し、全世界規模で南北の公平な発展や均衡ある発展を積極的に後押しして、途上国が現代化へ向かう道を拡大していかなければなりません。