北京
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全国政治協商会議の朱暁進委員は、「農村の振興は現地文化の振興、教育の振興を基礎にしなければならない。教育を農村振興戦略の新たなエネルギーにすべきだ」と提案した。
中国貧困脱却堅塁攻略戦の全面的な勝利に基づき、農村の振興戦略の促進、農村部教育事業の発展は重要な支えである。100年にわたる発展計画は教育を基にしている。中国の農村部において、教育は知識を伝え、文明の気風を形成するほか、現地の農村建設に人材を育成している。
中国は面積が広大で、民族の数が多いため、農村地区では住民が各民族の言葉で話すことがよくある。このことは山奥の子供たちにとって、将来の進学と就業の最も大きな障壁の一つになっている。
そこでAIの標準語教育システムが生まれた。辺境地のほとんどの小学校と幼稚園にこのシステムが導入された。最先端技術のおかげで、辺境地の教育は一層効果的なものになっている。
数年前、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の作品『一個都不能少(あの子を探して)』がイタリアのベネチア国際映画祭で上映された。当初、この作品は社会で大きな話題となった。視聴者は辺境地の貧しさ、教育水準の極端な立ち遅れ状態に驚いたからだ。昨年、同じタイトルのドラマが中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)総合チャンネル、CMGの公式サイト、動画配信サービスを提供するYoukuなどで配信された。同じタイトルとテーマだったが、全く異なった農村部の様子が余韻を残した。2つの作品から、わずか数年の間における貧困支援の成果、農村部の激変ぶりが分かるだろう。習近平国家主席が語ったように、いくらかゆとりのある社会を実現させる道で、中国国民13億人のうち、一人たりとも遅れてはならない。
教育が進めば、農村も振興できる。農村教育は数多くの農村部の子供が夢を実現させる道を開いたほか、農村の振興に強いエネルギーを注いだ。
子供により良好な教育環境を提供していくことで、かつての「文化の荒れ地」だった農村部は、農村振興に確かな基盤を持つようになる。(CRI日本語部論説員)