【観察眼・「十四五」特別企画】 (7) 「ようこそ北京へ」からまもなく14年 開放の精神は今もここに

2021-02-26 16:48  CRI

 2021年は中国にとって大きな意味を持つ年です。中国共産党の創立100年目――即ち「一つ目の『百年の奮闘目標』」(建党100年目までの“小康社会”の完成)の目標年に当たり、また「二つ目の『百年の奮闘目標』」(新中国成立100年目までの強く豊かで民主的・文明的な調和のとれた社会主義現代化国家の構築実現)においても、重要な前進の一年になります。

 そして、もう一つの注目は「国民経済と社会発展の第14次五カ年計画(2021-2025年)」の発足年となることです。第14次五カ年計画は今年の全国人民代表大会で審議・採択される見込みとなっています。

 これに際して、日本語部独自の評論コーナー『観察眼』では、第13 次五カ年計画(2016-2020年)期間の躍進を振り返り、この先の5年を展望するシリーズ「振り返れば歩んで来た道 新たな旅路は続く」を企画しました。

 中国の新年に当たる春節の時期に合わせて、ジャンル別に配信していきます。

評論シリーズ「振り返れば歩んで来た道 新たな旅路は続く」

 第7回 「ようこそ北京へ」からまもなく14年 開放の精神は今もここに

 「常に玄関が開いている我が家、胸を開いてあなたの訪れを待つ……」2008年北京五輪の時に全世界でヒットした曲「ようこそ北京へ」はこのように歌われている。開放的な気持ちで世界のゲストを迎え入れる精神は何も五輪に限ったものではない。1978年の改革開放政策推進から40余年を経て、開放の理念は政府から民間の人々の心にまで深く根付いている。

 昨年11月に発表された「国民経済と社会発展の第14次五カ年計画と2035年までの目標の策定に関する中国共産党中央の提言」は、今後5年間の対外開放事業について「新たな一歩を踏み出し、ハイレベルの対外開放を実行し、協力とウィンウィンの局面を開拓する」としている。短い表現だが、その背後には豊富な内容が含まれており、注目に値する。

 「ハイレベルの対外開放」の成果は貿易と投資の高度な自由化と利便化に表れている。昨年11月にはASEAN 10カ国と中日韓、豪にニュージーランドを合わせた15カ国が正式に地域包括的経済パートナーシップ協定(RCEP)に調印した。この協定は世界経済の最も活発な地域をカバーし、投資額とGDPは全世界の約3分の1を占める。範囲が広く、メリットを受ける人口が多いため、アジア太平洋地域の経済一体化プロセスにとっては大きなプラスだ。RCEPは20以上の分野での大幅な関税削減を約束しており、米国が世界貿易機関(WTO)に圧力をかけている現在の状況下で、RCEPは世界で最も競争力のある自由貿易地域となるだろう。このほか、12月30日には中・欧投資協定の交渉が予定通り終了した。協定締結まではまだ具体的な流れが必要だが、双方の貿易・投資拡大への決意と誠意は十分に明示されている。

 最近は中国とニュージーランドが正式に自由貿易協定の昇格議定書を締結した。これについて、外交部の報道官は「この議定書の調印により、両国の自由貿易協力は地域的全面的経済パートナーシップ協定の下でさらなる質と効果の向上を実現した」と指摘した。今後はより多くの二国間および多国間の自由貿易協定が締結され、ハイレベルの対外開放が確保されていくだろう。

 対外開放の新しい歩みは、協力とウィンウィンの関係にも表れる。中国は「発展のチャンスを世界と共有する」ということを固く守り続けている。市場参入を大幅に緩和し、外資を積極的に利用し、玄関が大きく開かれた中国は、開放拡大を通じてイノベーションの活力を引き出し、新たな発展のチャンスを世界と共有している。また、世界各国もこのような中国を歓迎している。ある調査では、調査対象となた米企業の8割以上が「今後3年間で生産拠点を中国以外に移すことはない」と明言している。また、日系企業の7割近くが依然として中国市場に高い期待感を抱いている。国連貿易開発会議がこのほど発表したデータによると、外国からの直接投資の誘致において、中国は2020年に米国を抜き、世界一に躍り出た。

 外交部報道官は「各国企業が引き続き中国市場に明るい見通しを示しているという事実から分かるように、ハイレベルの対外開放を堅持し各国の共同発展のためにチャンスを提供するという中国の理念は国際社会の賛同を得ている。包容力を持ち、開放を進め、協力・ウィンウィンの関係を築くことこそが、感染拡大から抜け出し、世界経済の回復を推進する正しい道だ」と述べた。今後5年で中国は各国と共に世界経済の回復を推進し、協力とウィンウィンの関係性を実現していくだろう。

 北京冬季五輪は一年後に控えている。習近平国家主席はこのほど、国際オリンピック委員会のバッハ会長と電話会談を行い、「中国側は国際オリンピック委員会や各国と共に、東京五輪と北京五輪の安全かつ順調な開催に向けて努力し、国際社会が早期に感染症の脅威を乗り越えて世界経済の回復を実現させ、各国人民の生命と健康を守ることに寄与していく」と表明している。北京で開催される五輪はこれが2回目。前回から14年の時が経ったが、大きな扉を開けて各国・各地域との協力・ウィンウィン実現を目指すという理念は変わらずここにある。(CRI日本語部論説員)

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10月29日放送分
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王巍