北京
PM2.577
23/19
チベット山南市乃東区昌珠鎮克松「社区(コミュニティ/中国の最も基礎的な地域社会の名称)」は、「チベット民主改革の第一村」として知られています。およそ60年前、この村は率先して民主改革を進めると共に、チベット史上初の、開放された農奴が参加する民主選挙を行いました。
克松社区を管理する幹部によると、現在、社区内の1人当たりの純収入は2万2301元で、1978年の111倍となり、約40年間で100倍以上の増収になりました。
制度の飛躍的前進と政策による持続的な支援がこの大きな変化の原動力です。
民主改革以前、ここは克松荘園で、302人の農奴がいました。今年78歳のソラントンジュさんは、当時家族全員が家畜と一緒にバラックで暮らしており、夜明け前に起床して働く毎日で、遅れると鞭で打たれていたことを覚えています。
自宅で花に水をやっているソラントンジュさん
1959年3月、チベット各民族の人民は、中央の指導のもとで民主改革を推し進め、農奴は解放されました。1980年代、改革開放の実施により、高原農家の意欲的な革新の活力が解き放たれました。先祖が農奴だったヅドさんは、村で最初にトラックを買い、村で初めての万元戸(年間収入が1万元以上の家族)に輝きました。ダワツジンさんは人気の春雨工場を興して経営しています。
社区初の野菜ハウス経営者、バイマヤンソさんが請け負ったハウスで野菜を摘む様子
党の第十八回全国代表大会以来、社区は大きな変化を遂げています。国からは4000万元を投じて「生態文明小康モデル区」を建設し、排水や、照明、緑化システムの整備のほか、住民サービスセンター、農民書店、学習室、娯楽室などの開設を通じて、住居の生活環境が見違えるほど改善されました。社区の農業機械化率は98%に達しています。2019年の社区の農村経済総収入は3800万元を超え、そのうち、交通運輸業、商業、サービス業、加工業など、農業以外の比率が8割を超えています。村の集団経済の年間純利益は36万元に上りました。(朱 SEKI)
ドローンで撮影された克松社区