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北半球では現在、インフルエンザの流行が蔓延しつつあり、北米地域での爆発的な感染拡大が懸念されています。2018年度の北半球インフルエンザシーズンに対応するためのワクチン開発研究会議が世界保健機関(WHO)の主催によりジュネーブで開かれ、22日に閉幕しました。会議でWHOは、インフルエンザワクチンの有効性を確保するため、「ワクチンに使用されるウイルス成分を定期的に入れ替える必要がある」と強調しました。
WHOの緊急事態対策計画の責任者であるピーター・サラマ氏は会議の中で、「我々は努力を払ったものの、依然としてインフルエンザウイルスの脅威にさらされている」として、季節性インフルエンザの流行による年間死亡者数は約65万人に上ると指摘しました。
今回の会議では、2018年度の北半球インフルエンザシーズンに対応するための3価ワクチンと4価ワクチンに使用されるウイルス成分に対して、関連する意見がまとめられました。WHOはその中で、ワクチンの効果を確保するため、インフルエンザウイルスの変化に合わせて、「ワクチンに使用されるウイルス成分を定期的に入れ替える必要がある」と指摘しました。慣例に従えば、今後、各国のワクチン監督管理機関と製薬会社はこの意見を受けて、インフルエンザワクチンの開発や生産などに取り組んでいくことになります。
また、中国のインフルエンザ対策について、WHOの世界インフルエンザプロジェクトの責任者である張文慶氏は、「中国はこのほど、H7N4型鳥インフルエンザの発見と治療に成功し、インフルエンザに対するモニタリングの面で確かな能力を持っている。中国と東アジア地域の生活習慣から見て、モニタリングを強化することは極めて重要だ」としました。(洋、星)
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