甘粛省の酒泉衛星発射センターで2日午後3時51分、宇宙から地震を観測する電磁環境モニター試験衛星「張衡1号」が運搬ロケット「長征2号丁」で打ち上げられ、予定の軌道に達しました。中国は世界的にも数少ない、高精度の地球探査衛星の打ち上げに成功したことになります。
「張衡1号」は、世界で初めて地震計を発明した、後漢時代の天文学者である張衡にちなんで命名されました。
国防科学工業局システムエンジニアリング局の趙堅副局長は、「『張衡1号』は観測範囲が広く、また電磁環境もよく、地域的な制限を受けないことから、世界の電磁場や電離層などのイオン、高エネルギー粒子を観測し、地震のメカニズムに関する研究や宇宙環境の観測、地球システム科学の研究などで役に立つだろう」と述べました。
なお今回は、「少年星1号」など国内外の小型衛星6基が同時に打ち上げられました。(ZHL、森)
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