エチオピアの首都アディスアベバで行われていた、第30回アフリカ連合（AU）首脳会合に関する一連の会議が29日にすべて終了しました。

　会議では、AU加盟各国がアフリカの腐敗問題について話し合い、対策を打ち出しました。また、アフリカ単独の航空運輸市場が正式に発足したほか、各加盟国による反テロ合同作戦の重要性が改めて強調されています。

　新たにAUの議長国となったルワンダのポール・カガメ大統領は閉幕式で、「今回の会合では重要な決定が下された。アフリカ大陸で短期的・中期的そして長期的な目標の達成にプラスになり、アフリカの繁栄を促進するものとなる」とした上で、「アフリカ各国は互いに支持し合い、声を揃えて発信するべきだ」と強調しました。

　また、AU委員会のムーサ・ファキ委員長は、「腐敗対策はアフリカ各国にとって重要で差し迫った任務であり、１人１人が注目すべき問題である。今回の会合で、アフリカ大陸の自由貿易圏、人の自由な移動、そして商品の自由な流通などといった問題も話し合われた」と述べました。

　なお、今回の一連の会議は、「反腐敗闘争で勝利獲得、アフリカのモデルチェンジの持続可能な道」をテーマに、22日から29日にかけて開催されました。（ミン・イヒョウ　森）