外務省の陸慷報道官は16日、北京で定例記者会見を行い、「中国政府は一貫してイラン籍の石油タンカー『SANCH』号の救助活動を極めて重視しており、イラン側に必要な協力を行ってきた。中国側が救援活動に尽力していないという言い方は正しくない」と強調しました。

　報道によりますと、イラン外務省報道官は先頃、「中国政府はタンカー『SANCH』号の救援にあたり、イラン側に最大限の協力を提供した」と発表しました。また、これと時を同じくして、中国側が救援活動に手こずり、全力を尽くしていなかったとの情報が流布しました。これに対し、陸報道官は「東海での事故発生以来、中国政府はタンカー救助活動をこれまで極めて重視している。中国の指導者は事故発生後、直ちに関係部門に救助活動に全力を尽くすよう指示を行っており、事故発生当日、中国政府はすぐに救助船9隻を派遣して救助活動にあたっており、翌日以降も現場では13隻以上の船舶を救助活動に当てている。また、中国政府は、韓国や日本などから派遣された救助船との間での調整も行っている」と述べました。(hj　む)