フィリピン警察当局の23日夜の発表によりますと、フィリピン南部のミンダナオ島に上陸した台風27号「テンビン」による土砂崩れや洪水などによって、少なくとも200人が死亡、70人余りが行方不明になったということです。

　台風27号は22日未明、ミンダナオ島の東部に上陸し、強い雨によって洪水や土砂崩れ、山すべりを引き起こしました。フィリピン気象局の観測では、23日11時の時点で、台風27号の中心はすでにミンダナオ島を離れましたが、南西部のパラワン島にはまだ台風の影響があるということです。この台風27号は、24日から25日にかけて、フィリピンを通過する見込みです。

　なお、フィリピンには今月中旬にも台風26号「カイタク」が上陸しており、少なくとも80人が死亡または行方不明となっています。（藍、謙）