ロシア外務省は23日、公告を発表し、「米国のウクライナへの破壊兵器売却はレッドラインを越えた行為だ。ロシア側はこれを看過できない」との姿勢を表明しています。

　この中で、リャブコフ外務次官は「米国のウクライナへの兵器売却は、これまでは企業間で密かに行われていた。しかしそれが、国家間で行う公然の取引に格上げされた。これはレッドラインを超えている」との考えを示し、「米国がウクライナ問題で果たしたのは、調停者としての役割ではなく、戦争を煽り立てる共犯者としての役割だ」と非難しました。

　なお、米国務省は22日、ウクライナに装備を提供し、防衛力の強化を促すことを明らかにした上で、「ウクライナに対する協力は、完全に防衛的なものである。これまでと変わらず、『ミンスク協定』を通じたウクライナ東部地域の問題解決を支持する」と表明しました。（Mou、謙）