包括的核実験禁止条約機関準備委員会（CTBTO）のラッシーナ・ゼルボ事務局長はこのほど、新華社通信の取材を受けた際、「中国は核実験監視施設の建設で成果を収めた。このことは、中国が国際的な核拡散防止事務において約束を実行していることの証である。中国は、この分野においてますます重要な役割を発揮している」と示しました。

　2017年末までに、中国では5カ所の核実験監視施設が完成しています。これを受けて、ゼルボ事務局長は「発展途上国である中国が、国連の枠組み内でいかに関連事務に関与していくか、これらが発展途上国の手本となっている。中国は進んだ技術を手にすることで、自らに奇跡を起こした」と評価しています。

　なお、包括的核実験禁止条約機関準備委員会（CTBTO）は、「包括的核実験禁止条約」に従って創設された、核拡散防止メカニズムにおける重要組織で、オーストリアの首都ウィーンに本部を置いています。同委員会は世界各地に核実験の監視施設を設置し、世界規模で核実験の実施を監視・制御しています。（藍、謙）