中国の王毅外相は9日、北京で開かれている「2017年国際情勢及び中国外交フォーラム」の開幕式で、朝鮮の核問題などについて語りました。

　朝鮮の核問題について、王外相は「朝鮮半島の情勢は今、強力誇示と対抗の悪循環に陥っており、その見通しが楽観できない。ところが、武力行使は受け入れられない」と指摘しました。

　また、来年・2018年の中国の外交への展望について、王外相は「来年、中国は博鰲アジアフォーラム及び上海協力機構青島サミットというこの二つの周辺諸国に向けた外交活動を立派に成し遂げると同時に、周辺諸国からはじまり、発展途上国をよりどころにし運命共同体への構築をしっかりと推し進めていきたい」と語った後、さらに「新型国際関係を構築する際に、カギとなるのは大国である。中国は引き続き、ロシアやアメリカ、欧州などの国々と国家集団との協調と提携を強化し、相対的に安定的かつ均衡発展の大国関係の枠組みを作り、世界の平和と安定を維持し、世界の調和のとれた発展を促進していきたい」と強調しました。（非、kokusei）