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塞罕壩、半世紀の努力が実現させた奇跡の緑化

2017-12-06 15:36:05     cri    

 北京市から北へ約200キロ離れたところに、広さ7万4700ヘクタールに及ぶ世界最大の人工林があります。ここは、河北省塞罕壩の国有機械営林場です。この営林場の人々は、過去半世紀にわたる努力で砂地を林地に変え、営林場とその周辺地域における経済と社会のグリーン発展を実現させました。

 塞罕壩は平均海抜1500メートルで、北側には中国10大砂漠の1つであるフンサンダーク砂漠があり、南は燕山山脈や北京市、天津市に面しています。ここはかつて、北京を襲う黄砂の通り道でした。

 北からの黄砂を防ぐため、中国政府は1962年、塞罕壩に国有の機械営林場を建設しました。年間積雪日数が7カ月あり、冬の最低気温が氷点下43度にまで下がる塞罕壩に、平均年齢24歳に満たない369人からなる作業チームがやってきました。過酷な作業環境以上に彼らの頭を悩ませたのは、植林の成功率でした。最初の2年間、樹木の活着率は8%未満でした。

 しかしその後、作業チームは技術改良やイノベーションを通じて難題を次々とクリアし、20年間で6万ヘクタール以上の土地を林に変えました。そして現在、塞罕壩の営林場は世界で最も広い人工林となり、フンサンダーク砂漠の南への拡大を阻止しました。統計によると、北京で春に黄砂が発生する日数は1950年代に比べ7割減少したということです。また、塞罕壩からは年間約55万トンの酸素が放出され、北京と天津に年間1億3700万立方メートルのきれいな水も供給されています。この人工林は北京と天津を守るエコロジーなバリアになるとともに、人気の観光地にもなっています。(鵬、謙)

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