この側近の話によりますと、サレハ前大統領及び大統領率いる政党国民全体会議の副総書記はこの日、首都サナアを離れ、政府軍が支配しているマリブ州に向かう脱出途上で「フーシ派」武装勢力の襲撃をうけ死亡、ほかにも、サレハ氏の姪と国民全体会議の総書記も、この日の早く殺害されたとのことです。

　また、「フーシ派」武装勢力は事件後、テレビ局を通じて、サレハ氏の殺害情報や事件に関連する映像を放送しました。

　「フーシ派」武装勢力とサレハ前大統領を支持する武装勢力は2014年末に同盟を結成、ハーディー大統領が率いる合法政府に対抗、2015年3月、ハーディー大統領はサウジアラビアでの避難生活を余儀なくされていました。なお、サウジアラビアはこれを受けて、イエメンの反政府武装勢力に対して空爆を実施、ハーディー政権への国家統制権の奪還を図っていました。（朱、む）