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西安・滻灞で進むエコ建設

2017-11-16 15:04:40     cri    


滻灞エコエリアの全体像


滻灞国家湿地公園の一角

 陜西省西安市の東北部に位置する滻灞(サンハ)エコエリアは面積にして129平方キロを占める開発エリアです。もともと建設発生土やゴミの集積地であった荒地が、エコ建設により変身を遂げた地域であり、今もなおエコ建設が進む場所です。「滻灞」とは、西安市を流れる滻河と灞河の略称で、2つの河が合流する周辺の地域は「滻灞」と呼ばれています。


滻灞エコエリアモデルに関する展示パネル


滻河と灞河の環境改善前後における河川の水質の比較

 今世紀に入り、西安市が経済成長を遂げる中、両河川(滻河と灞河)の周辺地区の環境破壊も深刻になり、市のイメージに悪影響を与えたことから、自然環境の回復にいち早く取り組むことがと急務であるとの認識がもたれるようになりました。そこで、西安市政府は、2004年9月から、滻灞エコエリアの設置をはじめとする大規模なエコ建設を展開、河流地域の環境改善に取り組みました。それにより、水質と土壌の質が改善され、悪臭が漂っていた場所には樹林が生い茂るようになり、河の沿岸地域を中心とする「滻灞国家湿地公園」も建設されるようになりました。


滻灞国家湿地公園の一角

 滻灞エコエリアは「自然環境の改善をバネに経済を動かし、地域開発をバネにエコ建設に貢献する」という理念の下、起業しやすい、住みやすい、そして、人間と自然の調和のとれた街づくりを目指しており、環境建設が着々と進められています。


領事館エリア図


カンボジア領事館


領事館の建物

 また、西安市は中国西部最大の都市として、市内に多くの国が領事館を開設していますが、都市部への一極集中により不便さが顕在化したことから、滻灞エコエリアにも新たな領事館エリアが設けられることになりました。現在、カンボジア領事館が既に移転しているほか、ドイツや韓国、フランス、タイ、カザフスタンなどの国が移転の意向を固めているということです。(張)

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