2017年アジア太平洋経済協力会議（APEC）ビジネスサミットが8日、ベトナム中部の都市ダナンで開かれました。グローバル化の新トレンド、地域経済の一体化、中小企業の競争力などの議題をめぐって対話と議論が展開されます。

　ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席はサミット開幕式であいさつし、「アジア太平洋地域のビジネス界は、新技術、新エネルギー、ビジネス協力、貿易・投資の新方式などにおいて先駆者的役割を果たしており、本地域の人々の物質的・文化的ニーズを満たすため、より豊かな資源を提供していく」と述べました。

　さらに、「アジア太平洋地域のビジネス界は、ボゴール目標の早期実現のためにリーダーシップを発揮すべきだ」と呼びかけ、同時に「本地域の包摂的成長にむけてより一層貢献し、APECの「ポスト2020ビジョン」策定を通して、平和で活力に溢れる繁栄したアジア太平洋地域の建設に取り組むことを期待する」と述べました。

　2017年APECリーダーズ・ウイークは6日にダナンで開幕しました。今年は「新たなダイナミズムを創出し、共有の未来を啓こう」をテーマとし、APEC各メンバー国の指導者やビジネス界の代表らが一堂に会し、アジア太平洋自由貿易圏、持続可能で包摂的な成長、食糧安全などの議題をめぐる踏み込んだ意見交換が行われています。（Lin、む）