アメリカ国務省は5日、3日に6回目の核実験を実施した朝鮮に対する抑止力の確保をするため、韓国との間で、核による保護を含む対策の円滑な運用について話し合う局長級会議を毎年開催することで合意したと発表しました。

　米韓両国は5日、外交・防衛当局による拡大抑止戦略協議体（EDSCG）の実施に関する声明を発表しました。これによりますと、「朝鮮による核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイルの開発は、地域そして全世界の国に対する脅威だ。こうした挑発的な行動は、米韓の同盟や韓国を守るという公約を変えられるものではない。挑発や好戦的な言論は同盟をさらに強固なものにするだけだ」としています。

　拡大抑止とは、同盟国が敵国から核の脅威を受けた場合、アメリカが核兵器による保護や、ミサイル、通常兵器によりアメリカ本土と同じレベルの抑止力で同盟国を守ることです。昨年10月、ワシントンで開催された米韓両国の外務省と国防省のトップによる2プラス2 協議で、朝鮮の挑発行為に対応するために、次官級機構のEDSCG「拡大抑止戦略協議体」の新設が決定されています。（非、森）