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CRI論評:朝鮮半島での「火遊び」は許されない

2017-09-04 21:01:27     cri    

 朝鮮は3日、6回目となる核実験を行いました。朝鮮側の発表によれば、実験に使われたのは大陸間弾道ミサイルに搭載できる水素爆弾であるということです。

 朝鮮による冷静さを欠くこの行為は国際社会から高い関心を集めました。中国外務省は3日、朝鮮が再び核実験を行ったことに対し、「断固として反対である」との強い非難を表明し、「国際社会と共に安保理決議を完全に実施し、朝鮮半島の非核化を断固として推進し、半島の平和と安定を断固として守る」と示しました。

 一方、米国や日本、韓国も反応を示し、それらの様子から、朝鮮半島の火薬の匂いが濃くなりつつあることが伺えると言われています。一部の国の反応は、残念なことに緊張を緩和させるためではなく、自身の利益を確保するためであり、平和的解決という国際社会の共通した目標に背くものとなっています。

 朝鮮半島問題は以前と比べ、その性質が変わりました。冷戦による影響が残存していると同時に、米朝ともに朝鮮の武器開発計画を、東アジアの政治を動かすテコにしていることも背後の要因となっています。

 米国にとって、「朝鮮による核・ミサイル脅威」は日韓を引っ張り、東アジアの同盟システムにおける米国の主導的地位を固める格好の理由になります。そのため、米国は朝鮮半島で頻繁に軍事演習を行い、自らのミサイル防衛システムの重要な一環となる「THAAD」を韓国に配備し、中国とロシアの戦略的利益を脅かして、地域の戦略的バランスを破壊しています。

 一方、朝鮮側の行動からみれば、その武器開発技術の進歩により、開発の目的も変わりつつあるように見えます。最初は自衛のためと主張していましたが、現在は周辺の大国同士の関係をけん制し、その中から利益を得ようとしています。朝鮮は米国との直接交渉に狙いを定め、「瀬戸際政策」を繰り返し実施しています。

 また、韓国は中国とロシアの戦略的利益を犠牲にすることも惜しまずに、ひたすら米韓同盟の強化を求めています。さらに日本は改めて武装し、平和憲法を手放そうとしており、これも同様に「火遊び」となっています。

 朝鮮半島で紛争が起これば、関係各側の中には、影響を受けずにいられる国はありません。半島の情勢が高度に複雑で敏感な今、関係各側は「火遊び」を止め、中国側が提案した米韓合同軍事演習と朝鮮の核・ミサイル開発を同時に停止する「ダブル・フリーズ」を真剣に考えるべきです。朝鮮半島核問題の実質は安全問題であり、各側の合理的な懸念事項をバランス良く解決してこそ、国際社会による制裁と朝鮮による核・ミサイル開発の悪循環をとめ、問題を平和的に解決することができます。平和的解決こそが関係各側の利益に見合う唯一の選択になります。(鵬、星)

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