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気鋭のデザイナーが生み出す、西安のご当地グッズ

2017-09-01 09:17:17     cri    

 13王朝の都として数多くの名所旧跡を有する西安市ですが、観光客からは、その奥深い歴史にふさわしい記念品がなかなか見つからないという声がよく聞かれます。この課題を解決するために、西安市は今、兵馬俑や唐代の壁画、出土した貴重な文物などの豊かな歴史資源、そして文化を生かした、ユニークなご当地グッズの開発に力を入れています。その代表的な企業が西安斑点城市文化創意設計有限公司(以下、「西安斑点」と表記)です。

西安斑点のオフィス、新しいデザインが日々ここから生まれる

 西安斑点の創業者である李向宇さんは、西安生まれの西安育ち。西安美術大学を卒業後、同社を設立しました。兵馬俑をモデルとした「西西」(シーシー)と、唐代の女性をモデルとした「安安」(アンアン)は、いずれも李さんがデザインしたキャラクターです。この愛らしいキャラクターが生まれた背景にあるのは、「男性は兵馬俑のように力強く、たくましくあるべきで、女性は唐代の女性のように優しく、それでいて芯が強くあるべき」という、西安人の李さんらしい、理想の男性像と女性像です。

 「西西・安安」グッズは人形やぬいぐるみをはじめ、キーホルダー、マグネットなど多岐に渡るほか、2人のラブストーリーを描いたショートアニメーションも制作されています。

西西と安安のデザイン

 思わず目を奪われる、兵馬俑の顔をベースにした色彩豊かなデザイン。この「俑楽絵」シリーズの商品は、2012年に李さんが敦煌を旅行した際に、異なる時代の複数の工匠によって塗り重ねられてきた壁画にヒントを得てデザインしたものです。彼は、中国文化の中でもっとも代表的なシンボルの一つである兵馬俑の顔に、青銅器や陶磁器、シルク、切り紙、影絵芝居などのデザインモチーフを重ねたデザインを制作しました。このシリーズは、すべて中国の伝統文化を「元素」としていますが、その全体像には現代アートの風格があります。このデザインをあしらったマグカップやカードケースなどが人気だということです。

俑楽絵のデザイン。原画(右)はオフィスのホワイトボードに常に掲示している

 現在、西安斑点のグッズは陝西博物館などの観光地で販売されており、年間売上高は300万元と、国内外の観光客から好評を博しています。(非、謙)

西安斑点のグッズ

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