観客席から見た第13回全国スポーツ大会開幕式

 応援グッズの数々

　第13回全国スポーツ大会（日本の国民体育大会に相当）の開幕式が27日夜、天津オリンピックスタジアムで行われました。あいにくの雨で、選手団やパフォーマンスの出演者、報道陣らに不便が生じましたが、プログラムはスムーズに進行され、フィールド内の パフォーマーらと観客らが共に盛り上がりました。  

　個々の座席には大会のロゴやマスコットが印刷された布製のバッグが置かれていました。バッグの中には、レインコートのほかに、小さな国旗や大会旗、団扇、ハンドクラッパー、ミニ懐中電灯、赤く光るサイリウムなど、応援グッズがたくさん入っています。開幕式をみんなで盛り上げようと、席の周りにいる学生ボランティアがタイミングを見て合図を出し、それに合わせて観客たちが旗を振ったり、ハンドクラッパーを鳴らしたり、懐中電灯やライトスティックを点灯したりと、それぞれに楽しんでいる様子が見られました。

　各選手団の入場行進が始まりました。水泳の孫楊、卓球の張継科、女子バレーボールの朱テイ（女偏に亭）など、旗手を務める名選手らがスクリーンに映るたびに大きな歓声と拍手が起こります。その間に、開幕式に出席した習近平国家主席が笑顔で手を振る姿も映ることがあり、毎回、選手以上に歓声と拍手を浴びていました。

　パフォーマンスや聖火台への点火では空間投影、ロボット技術など先端技術を活用。ステージは華やかでパフォーマンスのレベルも高く、「オリンピックの開会式に比べても遜色がない」との声も少なくありませんでした。

　会場となった天津オリンピックスタジアムは、形が「水滴」と似ているため、「水滴スタジアム」とも呼ばれています。開幕式が終了し、みんなが出口へ向かうなか、誰かが一言「さすが『水滴スタジアム』、（開幕式の）最初から最後まで水滴（雨水）だらけでしたね」とつぶやき、周りが笑いに包まれました。（文：斉鵬、写真：斉鵬、張津銘）