国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）が24日に発表した報告によりますと、2016年同期に比べると、2017年上半期は、欧州に流入した難民や不法移民の人数が明らかに減少したものの、密入国中に受けた虐対や大量死亡などの問題が依然として深刻であるということです。

　報告では「去年同期に比べると、今年上半期には、トルコから地中海を通じてギリシャへ入国しようとする難民や不法移民の人数は94％減っている。ただし、北アフリカから地中海を通じてイタリアへ入国しようとする難民や不法移民の人数は去年とほぼ変わらない」としています。また、「生存者のうち、相当数の人が途中で性的被害や残虐な体罰、暴力を伴う恐喝などの虐待を受けていた」と指摘しています。（非、星）