国連のグテーレス事務総長は12日、ケニアの関連指導者が合法的な方法によって大統領選挙で起きた争議を解決するよう呼びかけたうえで、それぞれの支持者に対し暴力を使わないよう求めることを促しました。

　この日、グテーレス事務総長は報道官を通じて声明を発表し、ケニアの大統領選挙の結果について触れた上で、「選挙結果に異議がある候補者は、憲法と法律に則った争議の解決を呼びかけ、それぞれの支持者に対し、暴力を使用しないことを明確に求めるよう期待する」と示しました。

　また、グテーレス事務総長は対話を通じて緊迫した情勢を解決する重要性を強調したうえで、「国連はアフリカ連合などの機関と共に、ケニアの指導者層および関連方面と積極的に接触を行い、ケニア大統領選挙のスムーズな終了を促す」と述べました。

　報道によりますと、ケニアの野党連合「国民スーパー連合（National Super Alliance、NASA）」が12日、声明を発表し、11日夜に公開された大統領選挙の結果は「いかさま」だと主張した上で、結果の受け入れを拒否したとしています。（RYU、謙）