CRI日本語部の劉睿記者が、チベット自治区の林芝(ニンティ)地区を11日間に渡って取材してきました。今日から数日間、ありのままの人情や風景を連載でお伝えしていきます。劉記者の前回のチベット自治区入りから5年が経った今、その変わらぬ美しい姿と急成長を遂げた姿を過去の記事と比較しながらお楽しみください。
墨脱(メトク)県は、林芝地区の南東部、チベット自治区を横断する大河ヤルツァンポ川の下流部にあり、平均海抜は約1200mと林芝地区でも海抜が低い地域です。四面が山に囲まれていることから、形がハスの花に似ているとされ、古来より「高原の孤島」や「秘境のハスの聖地」などと呼ばれています。また、北側の山間部から次第に低くなる海抜に連れて気候にも変化が起こるため、異なる環境条件を必要とする数多くの種類の植物が自生し、地域全体が「天然の植物博物館」とも呼ばれています。県内には、漢族とチベット族、メンパ族、ロッパ族が主に暮らし、総人口は3万人ほどの小さな地域を形成しています。
墨脱県へ向かう道中で見えてきた市街地、カラフルな旗には経文が書かれている
一方で、多くの自然に囲まれている分、そこまでの道のりも険しく、墨脱県は、中国で最も最近に道路が開通した街でもあります。わずか4年前の2013年に墨脱県までの道路が全線開通、また昨年2016年に山間部をつなぐトンネルが開通したことにより、林芝市からの自動車での移動時間が半分程度にまで短縮したそうです。
ちなみに、林芝市から墨脱県までの区間は、休まずに車で移動しても10時間ほどかかる長い長い道のり。また、夏期は降水が多く、土砂崩れや河川の氾濫でたどり着けないケースも多いとされています。
墨脱県の中心地。左の建物は文化展示館、中央には商店街が広がっている
町はずれの小麦畑
林芝市と墨脱県を結ぶ山間の道
墨脱県が誇る景勝地「果果塘グレートベンド」
墨脱県の町全体の様子(パノラマ撮影)
(取材・写真:RYU)
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