2000年以上の歴史を持つチベット医学は、中華民族の伝統医学を構成する重要な一部分です。雲南省迪慶（デチェン）チベット族自治州の医学の歴史を遡ると、様々な民族が暮らす同州においても、最古のものがチベット医学だということです。今、デチェンではチベット医学が重要な医療・文化資源になっています。ここ数年、デチェンの医療事業は躍進的な発展を遂げています。民族医学の優位性を生かしながらも研究開発におけるイノベーションを行い、特色あるチベット医薬品の生産ラインを整備しました。

　デチェン・チベット族自治州チベット病院は、州内最大の民族病院です。現在、この病院には外科、心臓血管科、内科などが設けられており、来院者数は年間5万人を超えて、チベット族以外の民族にも好評を得ています。

　同院にはまた、同州最大のチベット薬局が設置されており、年間10トンのチベット医薬品の提供を目標に運営されています。（非、謙）