外務省の陸慷報道官は13日の定例記者会見で、「パキスタンで拉致された二人の中国人について、すでに殺害された可能性があるとする報道に、中国側は注意を払い続けている。いまのところ、パキスタン側から関連情報の最終確認は届いていない」と明らかにしました。

　陸報道官は、「中国側はあらゆる形のテロリズムや、一般人に対する暴力行為に反対するとともに、パキスタンのテロ撲滅や、国内の安全と安定維持の取り組みを支持している。中国は国際社会と共に反テロ協力を強め、世界と地域の平和と安定の維持に取り組んでいく」と述べました。

　さらに、「今回の拉致事件の発生後、中国とパキスタンは一貫して密な交流と協調を保っている。パキスタン側が人質救出のためにこれまで払った積極的な努力を認め、パキスタンにいる中国人や関連機構の安全確保に有力な措置を講じるという約束を守ったことを賞賛している」と述べました。

　陸報道官はまた、「中国は海外にいる中国人の安全と合法的な権益の保護を非常に重視するとともに、中国人に対しては現地の法律・法規や風俗・習慣を遵守し、リスク防止の意識を高めるよう勧告している。一部の中国人がパキスタンでの不正な布教活動に巻き込まれたという報道について、中国側はパキスタン政府に協力して調査を進めていく」と述べました。（Lin、謙）