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　世界銀行は4日、最新の世界経済見通しレポートを発表、製造業と貿易が上向き、市場心理が改善していることから、2017年の世界経済の成長率は昨年の2.4％から2.7％に再上昇するとしました。この数値は1月に発表された前回見通しと同水準となります。また、2018年と2019年の世界経済成長率見通しについても、それぞれ2.9％を維持するとしています。

　また、レポートでは、新興市場と発展途上経済国の今年の成長率を4.1％とし、向こう2年の成長率については、それぞれ4.5％と4.7％に加速するとしています。そのうち、中国の経済成長率は6.5％、向こう2年間では6.3％に小幅鈍化すると予測、これらはいずれも1月の見通しと一致するものです。

　レポートは他にも、中国、ブラジル、インド、メキシコ、ロシア、トルコ、インドネシアなど7大新興経済国の成長率が2018年に平均成長率を上回るとし、それらの国々の世界経済における重要性がますます際立つことで、その経済成長率の回復が地域経済の安定を後押しすることにつながるほか、世界経済の改善にも役立つことになるだろうとしています。（殷、む）