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<2012~2017 中国 挑戦の軌跡>湖北省蘄春県:ヨモギは黄金の名刺に変身

2017-06-02 16:25:44     cri    

 もぐさ(艾)のお灸は、漢方鍼灸療法の一つで、中国の古代に形成されたものです。もぐさの原料はヨモギという植物です。湖北省の蘄春県は古くからヨモギの産地として広く知られています。

 湖北省南東部に位置する蘄春県は、中国の明の時代の著名な医師であり、『本草綱目』を編纂した著名な学者でもある李時珍(1518年 - 1593年)の故郷でもあります。李時珍が編纂した『本草綱目』には、1892種類の薬草が記されていますが、そのうちの800種類余りは、蘄春県内で発見されました。古くから地元の人々は漢方医学を大事にしています。県内にヨモギが多く栽培されているので、もぐさのお灸の方法を教える養成学校も生まれました。養成学校の朱珠学長の紹介によりますと、蘄春県は「ヨモギの都」、「李時珍の故郷」で名が広く知られているから、2014年10月にこの養成学校が開校して以来、もぐさのお灸の方法を勉強するため、蘄春県を訪れた人々は、3000人を超えました。最初、勉強に来たのはほとんど地元の人でしたが、現在全国各地から多くの人が訪れています。

 2013年以降、地方政府は、「百億元の産業、ヨモギの都になるよう」という目標を目指して、ヨモギ栽培の産業化に力を入れてきました。数年の努力の甲斐あって、小さな草、ヨモギの生産は無秩序の状態から秩序正しく行われるようになり、また単一の製品から産業チェーンへと発展し、ヨモギ生産は蘄春県の基幹産業となりました。

 2016年6月、蘄春県は、中国漢方薬協会から、正式に「中国のヨモギの都」と命名されました。また、中国ブランド建設促進会の発表によりますと、蘄春県のヨモギのブランド価値は43億8400万元(約717億円)にのぼるということです。

 現在、蘄春県のヨモギの栽培面積は2.33万ヘクタールに達し、ヨモギを生産する企業は287社に上り、従業員は2万人余りとなっています。(藍、kokusei)

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